将来母のアパートの建て替えができなくなる不安があるため家族信託をしたケース
状況
相談者A様(55歳)のお母様(79歳)は、昭和50年代に建築されたアパートを所有されており、新しくアパートの建てかえを検討されていました。
ところが、最近お母様が転んで骨折し現在車椅子での生活になってしまい、お母様の元気がなくなり、このまま認知症になってしまった場合アパートの建てかえが出来なくなることを心配されています。
提案
このままお母様が元気がなくなり認知症になった場合、A様がご心配のするようにアパートの建てかえはできなくなります。
お母様のために成年後見人を裁判所に選任してもらうことができますが、成年後見人がついてしまうと古くなったアパートを新しく建てかえるようなことはまずできなくなってしまいます。
今後、お母様の認知症に備え、A様とお母様が契約をすることで、認知症になってもA様がアパートの建てかえできるよう家族信託のご提案をさせていただきました。
結果
A様とお母様からご依頼をいただき、家族信託契約を公正証書で作成させていただき、信託の登記をさせていただきました。
これによりお母様が認知症になってもA様がお母様の代わりにアパートの建てかえをすることができるようになり安心していただけました。