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家族信託と生前贈与を併用したケース

お客様のご状況

相続鑑定協会様からのご相談でした。

お父様は名古屋市緑区に住んでおり、娘さんは結婚して愛知県内のほかの市にお住まいです。

お父様が骨折を契機に施設に入り、実家は空き家になってしまいました。

ご家族構成

・父

・娘、娘婿

・孫(2人)

ご資産の状況

・自宅(空き家)

・預金

ご相談内容・課題

お父様が施設に入ったことで、実家が空き家になってしまい、また、認知症になった時の為にも財産管理をできるようにしておく必要がありました。

骨折などから認知症が急速に進むことも多く、ご家族、ご本人様ふくめ非常に心配されていました、

家族信託の設計

孫に一人300万円ずつ生前贈与をし、不動産と預金を受託者(①娘、②婿)に信託しました。

・委託者・受益者:父

・第一受託者:娘

・第二受託者:婿

・最終帰属者:孫(2人)

家族信託によって実現したこと

喫緊の課題であった、認知症対策をすすめることができました。これにより、お父様のこれからの生活に必要となる資金を、ご実家の売却などもふくめプランニングすることができるようになりました。

もし、骨折などをきっかけに急速に認知症が進んでしまうと、これらの対策はまったくできず、裁判所の監督をうける成年後見(法定後見)を利用せざるをえません。

また、認知症対策だけではなく、相続の課題もこのタイミングで解消することができました。

最終的に孫に平等に相続されるように家族信託を設計したので、自分にもしものことがあっても相続人に手間なく誰にどれくらい財産が渡るのか決めることができました。

このように、うまく家族信託を活用することで、認知症によるお金のトラブル、資産凍結リスクに加えて、円満な相続の行き先も決めておくことができます。

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