東京の実家を家族信託したケース
状況
愛知県名古屋市にお住いのFさん(男性・50代次男)と奥様からのご相談です。Fさんは、奥様と二人暮らしで、Fさんには兄姉が二人。それぞれ遠方でご家族で暮らしてます。Fさんたちの生まれ育った実家(東京都荒川区)では80代のお母さんがひとりで暮らしてます。
Fさんは「今は元気なおふくろだけど年齢も年齢、この先どうなるか分からない。まして兄姉それぞれが遠方で自宅を持って帰る予定は無い」とのことで心配されていました。
現在お母様は大変お元気ですが、万が一何かあったときにはお母さん名義の実家と預貯金が何も出来ない凍結状態となってしまいます。今元気なうちに出来ることを調べたFさん御夫妻はファミリアの定期的に開催している家族信託セミナーへのご参加と相談にいらっしゃいました。
家族信託の設計
当事務所では、Fさんとお母様との間で家族信託契約を結ぶご提案をしました。家族信託のスキームは以下のとおりです。
・信託財産:土地1筆・建物1棟 現金1,400万円
・委託者:Fさんのお母様
・受託者:Fさん
・第二受託者:Fさんのお兄様のお子さん(お孫さん)
・受益者:Fさんのお母様
お母様が亡くなられた時点でこの信託は終了し、残余財産は相続とおりFさん御兄姉で引き継がれるといったとてもシンプルな設計です。
家族信託によるメリット
実家はお父様が約20年前に亡くなられた後、相続されたお母様の名義です。普段子供達全員が遠方で中々帰れません。お母様に万一の事があった場合には、ご実家の売却やお母様名義の口座からの預金の引き出しはできなくなります。
今回、信託契約を次男のFさんと結んで登記したことによって、不動産の管理をFさんが出来るようになりました。
今回の面談では、荒川区の実家へFさん御夫妻が帰られた時に合わせて、パソコンを使用してお母様・Fさん御夫妻と名古屋のファミリアスタッフがオンライン(Zoom)面談を行いました。
このようにファミリアでは遠方であっても臨機応変にご対応させていただいております。